株式会社Actually 代表取締役社長

乾 陽平

Yohei Inui

Connecting The Dots

乾 陽平

略歴

医療家系で育ち、若くに父が病死したことから、ヘルスケア領域での社会貢献を志す。
自身が薄毛に悩んだ経験から「すべての人をデリケートな健康問題から解放する」をミッションにしたオンライン診療サービスActually,を創業。
京都大学経済学部卒、ボストンコンサルティンググループにて企業の経営戦略策定を支援。

現在の仕事についた経緯

中学生のときに、ある起業家に感銘を受けて「将来起業するぞ」と決めていました。実家が医療家系だったり、父親が末期ガンだったりしたので、漠然と健康への興味は強く、「健康に関することで何か社会貢献できないかな」と考えていました。外資コンサルに入社してからも、どんな事業をやりたいか、先輩や友人とよく議論をしていました。
そんなときに海外でオンライン診療が流行っていると耳にし、当時コロナもまだなかったときですが、「通院せずに治療できたらなんて便利なんだろう」と感じたのを覚えています。日本にもいくつかオンライン診療サービスが出てきていましたが、自分自身がユーザとして納得できるようなサービスを作ろうと思いActually,の構想を練り始めました。

仕事へのこだわり

頭に入れる情報はすべて構造化することに徹底的にこだわっていました。
新卒で入社した外資コンサルでは、求められる情報量の多さと情報処理の速さに対して、私自身のキャパシティが一杯一杯だったからです。
外資コンサルでは、平均3ヶ月に1回プロジェクトが変わります。私の場合、1ヶ月のM&A案件が多かったので、先月はジェネリック医薬品、今月は精密機械メーカー、来月は小売業…のように毎月担当する業界が変わることもしばしばありました。
私は忘れっぽく、社内では頭も良くなかったので、雑多に知識を詰め込んではすぐパンクしてしまいます。先輩の美しく整理されたメモ書きを盗み見たり、自分のメモ書きを先輩に赤入れしてもらったりしながら、なんとか大量の知識を頭にインプットしていました。
ただ、そのおかげで構造化の習慣がついたことは、今の事業にも活かせていると思います。事業経営者として、経営戦略、マーケティング、プロダクトマネジメント、リーガルなど…日々いろんなテーマについて頭の引き出しを開け閉めしないといけませんから。

若者へのメッセージ

僕自身まだ26歳ですので、イチ若者として、自分へのメッセージとして話しますが…。
①失敗の量を増やそう、②終わり方にこだわろう、というのはいつも自分に言い聞かせるようにしています。

①は、高学歴に多い気がしますが、キレイなキャリアを築こうとしたり、現状を手放すのが怖いあまりに、いまの延長線上以外のチャレンジに踏み出せないことがよくあります。私自身は前職を辞めることに躊躇はなかったですが、事業運営の中で「これ失敗したらどうしよう」と、経営判断に迷うことがよくあります。
失敗してもすぐ軌道修正して、そこから何か学べればOK、くらいの気概を持つ。そして大胆に社会に貢献しようとする。そんな若者が増えた方が、社会全体が幸せになる気がします。僕自身もその一員でありたいと思います。

②は、元プロ野球選手の藤川球児さんがどこかでおっしゃっていた言葉です。たしか「プロに入ってすぐの新人は目先の結果に一喜一憂しがち。プロ生活は長いのだから、引退したときに「良い野球人生、野球選手だったね」と自分や周りが言ってくれることが一番大事だからね。」みたいなニュアンスだったかと。
ビジネスマンの引退は、プロ野球選手よりももっと先です。目先の評価や反応なんて10年経てば忘れるでしょう。それよりも、退職したり、事業を引退したりするときに「よかったね」と自分・周りに心から声をかけてもらえるように、どんな風に最後を締めくくりたいのかを意識して誠実に仕事に取り組みたいものです。