有限会社カリスビジネスコンサルティング 代表取締役社長

星野正樹

Masaki Hoshino

一燈照隅、万燈照国

星野正樹

略歴

日本大学芸術学部文芸学科卒業。
新卒で広告代理店に入社、その後クリエイティブハウス、イベント会社、シンクタンクを経て独立。
現在は社員の心に火をつける講師として活躍中。

現在の仕事についた経緯

シンクタンク勤務時代から企業講演を何度か行っていました。
独立後、マーケティング企画活動や大手家電メーカーの商品開発を主流に行っていました。ある時、シンクタンクで共に働いていた友人が、日本有数のコンサルタントとともに、社員教育の会社を立上げ、最初はその会社のロゴを作ったり、社内報を作る手伝いをしていましたが、その時に研修講師に誘われました。やってみると非常にやりがいを感じ、この道に入りました。
そこから25年、様々な企業様でマネジャー向けの研修やアセスメント研修といって、その人を課長や部長にして良いかを判定するを行っています。

仕事へのこだわり

どんな仕事でも熱意をもって全力で取り組むこと、そして自己成長を常に目指すことです。
新卒の頃、営業、印刷部、看板関係といくつもの仕事を担当しましたが、所与の仕事に関しては手を抜くこと無く当たってきました。また、転職に関しても、その仕事がより自分を高めるものかどうかを考えながらノウハウの吸収に努めてきました。それらの経験が今の仕事につながっていると思います。もちろん、今も大学院の単科性を試みたり、心理学を学んだりと、自己啓発を行っています。

もう一つのこだわりは、「本気の言葉」で語るということです。
研修の講師を始めた頃、受講者の後ろに座っている人事の方々の顔色をうかがうような感じで気を遣いながら研修をしていました。こうなると、ただ形式的な研修となってしまい、受講者の心を動かすことはできません。
ある時、自分が本当に伝えたいと思ったことを勇気を出して話して見ました。すると後ろで私の講義を聞いていた人事部の方が、「はっ」と顔を上げ、「その通り」と言わんばかりに喜んでくれ、後で「よく言ってくださいました」と感謝されました。そこから、私の講義は常に「本気の言葉」を熱く語るものと変わってきました。ちなみに、その企業様は25年ずっと研修を続けさせていただいています。私の場合、他の企業様もリピートしていただけることが非常に多いのですが、やはりこの姿勢を貫いていることが奏功しているものと思います。

いま、私のモットーは「一燈照隅、万燈照国」です。
片隅を照らす一燈が集まれば国をほのかに照らすようになるという意味です。この一燈を心に灯す人間づくりを目指して日々活動しています。

若者へのメッセージ

まず、自己限定をしないことです。
若い方々は無限の可能性を持っていることを忘れないようにしてください。自分は負け組だとか、希望した会社に入れなかったとかいう理由で自分の可能性に蓋をしないようにしてほしいと思います。
私も様々な会社に転職しましたが、それは常に自分の可能性を広げるためにやってきたことです。自己限定こそが最悪であることを覚えておいてください。
また、自分探しもやめましょう。本当はこんな仕事したくなかったとか、自分が本当にしたいものを探すことよりも、新たな自己を創造することを目指してほしいと思います。
目の前にある仕事を一生懸命取り組む。その仕事を好きになるように頑張っていくことが大切です。そうした中で次の自分としてどのような状態になっていきたいのかを見つけ、そこに向かって突き進むことが重要です。
また、転職が当たり前になってきた時代ですが、そのときも、今が嫌だから転職するのではなく、新たな自分づくりを目指して転職することを心がけてほしいと思います。