株式会社インターパーク 代表取締役 CEO

舩越裕勝

Hirokatsu Funakoshi

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

舩越裕勝

略歴

昭和48年、北海道札幌に生まれる。
2001年に起業「企業におけるインターネット活用を提案する」を目的に会社を設立。当時はASPと呼ばれ、現在はクラウドと呼ばれるインターネット経由でサービスとして提供するソフトウェア(クラウドサービス)を自社で独自開発しており、自社のオリジナルサービスとして提供している。主なサービスは、2008年から提供する見込み客管理ツール「サスケLead」。1000社以上の導入実績。
また、2017年にローンチした電話サービス「仕事で使う050アプリ(SUBLINE)」は、月額300円でスマホにもう一つ電話番号を取得できるサービスで、現在約4000事業者との契約実績がある。
さらに、2019年にノーコードでビジネスWEBアプリが作れる「サスケWorks」をリリース。プログラミングの知識がなくても、WEB業務アプリ、WEBシステムを、アイディアだけで自由自在に誰でも作れる、誰でも売れるという世界を目指している。

現在の仕事についた経緯

私が今の仕事を始めようと思ったきっかけは、祖父が自営業をしていたことにあるように思います。
私が小さいとき祖父の家に預けられていたことが多く、小学校、中学校のころ、祖父の仕事を見て手伝っていました。その時に私は商売のことや仕事についていろいろなことを学びました。自営・経営というものに興味をもったのは祖父のおかげです。
また、将来起業を考えていた私にとって、2000年に現れたインターネットは大きな出会いでした。そのインターネットを活用するビジネスにものすごい可能性を感じ起業を決意しました。

仕事へのこだわり

私は、インターネットを活用するビジネスはまだまだ尽きることがないと考えています。通信速度が変わるたびに、操作できるハードウェアが進化するたびに、インターネットの用途はどんどん広がっています。私が起業した2000年にはインターネット光回線はありませんでした。そして起業して5年経過した2005年でも、まだスマートフォンやタブレットPCは普及していませんでした。そして、今5Gが出ると、インターネットを使うのは人ではなく、機器の制御・例えば車やロボットの制御などに使われるようになるとのこと。まだまだ進化する事でしょう。インフラが変わると、そこでできるサービスも変わる。まさに回線速度やモバイルの普及で生活が変わる、新しいアイディアが生まれる。新しいサービスが生まれるそんなイノベーションが連鎖しています。
私たちの会社の使命は、これからも新しいインターネットのできること、ビジネスシーンにおける新しい付加価値を提案していくことだと思っています。
また、私は日本の企業家の先人たちの意思を引き継ぎ、車産業や電化製品などのように、日本の技術を世界に提供していける企業になりたいと思っています。
今、アメリカや中国が中心となっているIT業界ですが、次の日本の産業のひとつとして世界に新しい価値を提供するクラウドサービスを創造していくことを目指しています。そして、そういうサービスを共に創造していける仲間が集まる会社にしたいと思っています。

若者へのメッセージ

新型コロナウィルスは世界の経済に大きな影響を与えました。ただ、過去歴史を見ると戦争や災害、また今回のような疫病のようなものが世界を混乱させたことがあったことを学べます。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」
私は根っからの理系で、小さいときから数学や物理は好きでしたが本を読むのが苦手でした。今、昔苦手だったことがどれだけ必要かを改めて感じています。本は自分が経験できない、経験したことがないこと、過去にあった経済の事件、素晴らしい経営者の考え方などを学ぶことができます。ぜひ、こんな時だからこそ、なんでも良いので歴史のことがわかる本を読んでほしいと思います。
また、今起きているパンデミックのようなこの状況は、きっと歴史に残る大事件となるでしょう。これを機にきっといろいろなことが変わります。職種、職業、働き方、そして生活、様々なものが価値観から変わるでしょう。私は、歴史に学び、そして新しい変化に順応できること。そのうえで、新しい発想でアイディアを創造していくことができる能力。それがこれから求められているスキルや能力なのではないかと思います。