World Untie Japan株式会社 Managing Director/取締役社長

Engler Christian Andreas

エングラー クリスティアン アンドレアス

You can't grow if you stay inside your comfort zone

Engler Christian Andreas

略歴

ドイツでメディアエンジニアリングを学んでいる間、テーマパークデザイン業界でアメリカとスペインで実務経験を得るために休学しました。その間、ドイツでテーマパークや遊園地、美術館の展示会等をデザインし、ヨーロッパとアフリカの観光とレジャー業界にメディアサービスを提供する会社を立ち上げ、4年間経営しました。
その後、英国で観光管理(ツーリストマネジメント)の修士号を取得したのち、タンザニア、日本、ドイツで教育旅行会社を立ち上げ、ザンジバルで環境保全と農村の持続可能な開発を専門とするNGOを設立しました。ヘルシンキ/フィンランドのホフステードセンターで異文化コーチとして訓練も受けました。
現在、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカで約60人の学際的な国際的なチームをマネジメントしており、旅行やオンラインプログラムとしてユニークな体験プログラムを提供し、世界で活躍できる次世代リーダーの育成を目的とした、グローバル開発目標の達成に貢献する教育機会を世界中の若者や学校、NGO、企業などの教育機関に提供しています。

現在の仕事についた経緯

自分で仕事を作り開発してきました。

仕事へのこだわり

世界は、パンデミックや地球温暖化などの地球規模の課題に直面しています。これらの問題は、世界中の人々がお互いに異なる考え方を理解し、文化を超えて効果的な相互作用を行い、集団の幸福と持続可能な開発のために行動を起こせば解決可能です。同様に、企業はグローバル市場をターゲットにしており、国際的にビジネスを成功させるには、それらのグローバル市場をしっかりと理解する必要があります。

残念ながら、グローバルコンピテンシーを取得する必要性についての一般認識はほとんどなく、その結果、政府が行った国際開発プログラムは、多額の資金を消費しながらほとんど成果を上げない現状となってしまっています。また、大企業でさえグローバル展開のに失敗している例もあります。eコマースプラットフォームをヨーロッパ市場に展開しようとしたが、ヨーロッパの消費者と従業員のニーズを理解していなかった日本企業の楽天が良い例です。

OECDは2018年のピサ調査で、「グローバルコンピテンス」を、グローバルな問題や異文化の状況にうまく適用できる知識、スキル、態度、価値観の組み合わせを必要とする多次元構造としてわかりやすく要約されています。
私は過去15年間、個人およびグループへのグローバルコンピテンスを培うことができるグローバルな学習機会を、ワーキングホリデーやインターンシップ等の教育プログラムをリモート及び実地にて、日本、タンザニア、ドイツ、アイルランド、マルタ、インド中国などの世界20か国で国際チームとトンに開発・提供してきました。
これらは、あらゆる種類の分野の600を超えるNGO、企業、大学、学校、政府機関と協力して行っており、物事を達成するために沢山の分野や国籍の方々と協働する大切さや難しさを日々実感しています。

若者へのメッセージ

もし、あなたが他のみんなのようになりたいなら、死ぬまで完全に予測可能な生活を送ってください。そしてあなたは収入を提供する手段として仕事と捉えるでしょう。一般社会やおそらくあなたの家族は、あなたに対して安全な道を進むことを期待しています。
きっと98%の人にとってはまったく問題ないでしょう。しかし、あなたが人生に対してそれ以上のものを期待し、本当に充実した何かをしたい、そしてそれが世界をより良く変える可能性があるなら、大多数があなたに言っていることを無視すべきです。

高校の直後に急いで大学に入る必要は無いと思います。また日本の大学生にとても一般的な大学の最終学年に「就職活動」をする必要はありません。高い言語テストスコアを持つ必要はありません(テストスコアを持っていても言語を正しく話し、理解することはできるとは限りません)。
代わりに、実際の実践経験を積むために、最初に「世界の現実」に触れてください。

怖いと思うことを故意に行ってみてください。自分の快適ゾーンを離れ、チャレンジすることを生涯の習慣にすることを学ぶ必要があります。
あなたがほとんど話せない言語の違う国に旅行して、そこで仕事を見つけてみてください。どの文法書よりも言語を上手に学ぶことができ、問題解決、自立的思考、人的スキルなどの教科書などでは学べない、とても貴重なスキルを身に付けることができます。
実現可能なプロジェクトを定義してみてください。(例:ウェブサイトの構築や野菜畑の設置。)実現の方法がわからなければ、それを是非学んでください!インターネット上には現在沢山の情報があふれています。

目的が無いまま大学に進むより、興味があることや実際に違う国に行くことにより自分が何を実現したいか、どのような知識が必要なのかなど、はるかに的を絞った方法で勉強するのに役立ちます。また、一見関係のない2つ以上の科目を学習することもとても役に立ちます。ニッチの数少ないエキスパートの一人になれることができればとても有利です。

今の若者はアイデアを何か役に立つものに実装するための素晴らしいアイデアやスキルが不足しています。型破りな考え方やアイデアを思いつく能力を身に着けることができれば、思いがけないエキサイティングな体験を、夢にも思わなかった人生の旅の途中で行うことができますよ。