スカイゲートテクノロジズ株式会社 代表取締役CEO

粟津昂規

Takanori Awatsu

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

粟津昂規

略歴

大学在学中に自身の技術で学生起業。その後、防衛省・自衛隊、国内スタートアップと変則的なキャリアで、通信・宇宙・サイバーといった領域でのエンジニアリングや官民の事業に関わる。
現在は、衛星通信のためのプラットフォーム開発と事業化を進めている。

現在の仕事についた経緯

実は4年ほど前までは、防衛省・自衛隊の自衛官として、通信・サイバー領域の仕事に従事していました。
その頃、宇宙からの観測や衛星通信という領域を知り、将来的にこの分野が新しいビジネスとなるだろうなと感じていました。
その後、ちょっとしたきっかけで、国内の衛星開発会社をお手伝いする機会があり、そのときに衛星と地上との接続の課題、地上局の需要を知ることとなり、その課題の解決と事業化のために現在の会社を作った、という経緯があります。

仕事へのこだわり

ベースにエンジニアとしてのマインドがあります。人々の課題をなるべく技術的にスマートに解決したい。在学中に会社を作ったのも、自分の技術で食っていきたい、と思ったからです。特に好きなのは「通信技術」でしたので、ビジネスの軸としても「コミュニケーション」が常にあります。

お客様とどうコミュニケーションするか、組織のコミュニケーションはどう最適化したら良いか。そういったことを学びたくて、20代は組織の強烈な自衛隊に、30代はIPOを目指すスタートアップに参画した経緯があります。
エンジニアというキャリアに留まらなかったのも、営業・事業開発・マネジメント・官僚仕事に意欲的なのも、全てはコミュニケーションでビジネスをどう進めるか、というところがモチベーションにあったからでした。

今現在は、宇宙ビジネスに参入する事業者様のために、軌道上にある衛星と地上のクラウドを接続するためのプラットフォームの開発と事業化を進めています。ここにも、技術的な意味でもコミュニケーションであったり、新しい領域に挑戦する人たちとのコミュニケーションという軸があります。

まだシード時期ということもあり、VCからの出資は受けているものの小さな会社でやっています。社内でもこのコミュニケーションに対するこだわりを持って、チームビルディングや技術開発をやっています。

若者へのメッセージ

特に昨年から続く新型コロナウイルス感染症は、10代から20代の若い方にとっては大きな障害ではないかと思います。一番面白い時期に、集まって話すこと・どこかで新しい経験をすることを制限されることは、非常に大変だと思います。

一方で、新しいツール、カルチャー、あるいはスキームといったものは大きく変化している面白い時代でもあります。Webでのビデオ会議は、IT系や外資では一般的でしたが、今は多くの会社で違和感なく取り組めるようになりました。
また、ビジネスをしようと思ったときに、小さく始めるためのプラットフォームが沢山あります。ネット店舗、D2C、開業のためのツール、ネット銀行、Web広告、動画配信といったツールは10年前はほとんどありませんでした。こういったツールを沢山選べる良い時代だと思います。

コロナに対応した新しいビジネスも多く生まれていて私個人も面白いなと思っています。時代の波をよく感じて、可能であれば小さくビジネスを試してみる。そういったことをすると面白いのかなと思います。