AAC株式会社 代表取締役

浅香忠満

Tadamitsu Asaka

生涯現役、定年は自分で決める。

浅香忠満

略歴

山口県下関出身。
1983年、新卒で富士ソフト(当時ABC)に入社し、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、当時CDS)に派遣勤務。同時に3次元CADも始めて製造業ITを開始。
1985年、CTCのCAD専門子会社(CADOC、キャドック)にスカウトいただいて入社し、その後CTC本体に吸収。(CTCの社員はCADOCから。)
製造業ITを継続し、CAD/CAM/CAE、PDM/PLM/BOM/BOP、CADデータ交換、各種データ管理システム等を経験し、2012年からは製造業DX(IoT/AI)にも進化。
2020年、CTCを60歳で定年退職した後、AAC(アアク)株式会社に従事。
2021年、AAC株式会社の代表取締役となり、製造業DXを継続。
2022年、ITは42年目、製造業IT&DXは39年目を迎える。

現在の仕事についた経緯

父からは私が10代の頃から「お前は次男だから、いずれ家を出て、自分の足で歩け」と言われて育ちました。独立心はこの頃から芽生えています。
10代後半で自分の人生を考えた時、「これからはコンピュータだ」と考え、コンピュータの世界に入りました。
当初は製造業への道も考え、自動車業界も模索しましたが、「内燃機関はいずれ限界が来る」と感じた為、未練を残しながらも製造業への道は一旦諦めました。
20歳でコンピュータを始めましたが、23歳の時に製造業とコンピュータの両方を生かせる仕事があることを知りました。上司、先輩、担当業務等、周囲の環境に恵まれたこともあって、23歳で製造業ITで生きて行くことを決め、「これに人生をかけよう」と決心しました。(この頃から「いつか会社を作るかも」という思いも生まれました。)

CTC入社以来、社内ベンチャー制度(2005年PLMで)やビジネスアイデア募集(2016年以降IoT、AI、ヘルスケア等計10件)を通じて起業のチャンスを伺いましたが、担当業務の都合もあり、結局定年までいました。(社内ベンチャーの応募では役員プレゼンで「社内でやるように」と当時の担当役員に言われ、ビジネスアイデア募集応募では優勝、入賞したこともあります。)
新卒以来、製造業ITやその後の製造業DXが私のライフワークになった為、150歳まで健康に生きて、生涯現役で製造業DXを続ける所存です。
幸い、健康にも恵まれており、62歳の現在でも生涯病欠は2日間なので、意気込だけでなく、実現可能性もゼロではないかもしれません。

仕事へのこだわり

私はIT技術者、IT会社経営者として以下のようなこだわりがあります。

1.製造業(業務)とITがわかる技術者、会社であること。
2.製造業のQCDVSGをITでご支援させて戴くこと。
3.課題ありきでコンサルティングからSIにつなげて行くこと。
4.製造業ITから製造業DXの業務改革を通じて製造業及び社会に貢献すること。
5.ニーズに答えてシーズを先取りしたグランドデザインをお客様と考えること。
などです。

IT業界では業務とITの両方に長けた技術者は多くはいません。中でも製造業のエンジニアリング系システムになると、急激に技術者が減ります。しかし当社は、製造業とITの両方がわかる技術者を集めています。個々の業務システムを考えた時、両方がわからないと、経営層、管理層、実務層などが望むシステムは出来ないからです。

これまでの製造業はQCDの向上を追及して来ましたが、これからの製造業はQCDに加えてVSGへの対応も必要と考えています。(Vは付加価値、Sはサービス化、Gは環境対策です。VSGは私の造語です。)
私自身QCDVSGを実現する技術者であり続けたいですし、当社は製造業を中心にQCDVSGをお客様にご支援出来るIT会社であり続けたいと考えています。

対応業務もコンサルティングからSIまでを対象にしています。
コンサルティング業務には道義的責任はあるものの、契約上の責任はなく、必ずしもシステム化、業務効率化、業績拡大へのシナリオが描かれていないケースもあるからです。

業務姿勢も、“課題ありきのコンサルティングからSI”にこだわっています。
経営課題、業務課題、システム課題など、各種課題を解決する為のコンサルティング、システム構築であるべきと考えているからです。
目的を明確にしないと、困難に陥った時、「そもそも、何の為にこれをやっているのか、目的に合致しているのか」という自問自答が始まります。この時、当初の“課題”が明確になっていないと、プロジェクトが迷子に陥ります。

企業が生き残る為には、活用する技術も単なるデジタル化(製造業IT)だけでなく、変革を伴うデジタル化(製造業DX)が必要不可欠であり、その上で現状業務や現状システムを見直しして、経営課題や業務課題の解決の為にあるべき姿、ありたい姿を実現する業務改革が必要になります。
IT会社にはユーザニーズに応えることは無論、時代をリードすべきミッションもあると考えており、先々を見据えたシーズも取込み、確かなグランドデザインをお客様と一緒に考える技術者、IT会社であり続けたいと考えています。

若者へのメッセージ

やりたい仕事を見つけて自分の生きる道を探して下さい。
それが見つかったら人生の半分は成功です。
道を決めたら、突き進んで行き、ノイズもうまくかわして頑張って下さい。