株式会社Playce 代表取締役

秋山由香

Yuka Akiyama

中庸

秋山由香

略歴

大学を卒業後、編集プロダクション、出版社を経て独立。
約5年間、フリーライター/編集者として活動し、2007年9月に株式会社Playceを設立する。主に、IT、教育、SDGs、ビジネス分野の制作物を得意としており、企業、学校などのインタビュー実績が豊富。
他に、学校案内やコーポレートツールのクリエイティブディレクション、専門学校や社会人向けスクールの講師業務も担当する。
2017年10月、育児と会社の成長を両立するため、M&Aを実行。JASDAQ上場企業である株式会社日本創発グループにジョイン。
2021年3月、女性の活躍を推進する企業や個人を表彰する「WOMAN's VALUE AWARD」において、企業部門の準優秀賞を受賞。
著書に『ホームページで伝わる日本語』(発行:MdN/旧姓の佐々木由香名義で出版)がある。

現在の仕事についた経緯

子どもの頃から読書と文章が大好きで、国語の成績だけは常に上位をキープしていました。自然と「国語や文章を書く仕事に携わりたい」と考えるようになって、小6の頃には「作家か編集者になりたい」と強く意識するように。中学時代は趣味の小説執筆や友人との同人誌づくり、文通などに夢中になり、高校時代は雑誌や新聞への投稿にハマっていました。はじめて文章を書いて報酬を得たのは高校1年生のとき。先生の推薦でローカル新聞に高校の文化祭について紹介する記事を書き、金券をいただいたことを覚えています。
国語の教員養成に強い大学で教職について学んだのち、新卒で編集プロダクションに入社。その後、出版社でファミリー向けのPC雑誌の編集を担当し、26歳で独立、30歳のときに会社を設立しました。

仕事へのこだわり

株式会社Playce(プレイス)は、フリーランスで活動していたクリエイターが集まってできた会社です。年齢を重ね、ライフステージの変化に直面することがあっても、挫けることなく、長く、安定的にキャリアを積めるようにと考え、仲間とともに設立しました。

長く安定的に働き続けるために心掛けているのが、「働きやすい環境を整える」こと。コロナ前の比較的早い時期にテレワーク制度を設けたり、地方と東京を行き来しながら働く2拠点ワークを採り入れるなどの工夫をしています。また、社内に体調が悪いときに横になったり、子連れで遊んだりできるような多目的スペースを設けています。こうした環境を、社員の声を聞きながら柔軟につくってきたところも特徴です。女性だけでなく男性社員の意見もしっかりと採り入れつつ、一人ひとりが抱える事情に配慮して、必要な施策を積極的に行うようにしてきました。

個人として心掛けているのは、「誠実であること」「健康であること」「機嫌よくあろうとすること」の3つです。仕事というのは、お客さまや社員をはじめとする多くの人との信頼関係で成り立っているもの。なにか誤魔化そうとしたり、誠意を欠いた対応をしたりしてしまうと、途端に破綻してしまうものだと思うのです。
ですから、当たり前のことではあるのですが、目の前の人や仕事に対して噓なく、まごころを持って向き合うように心掛けています。また、健康であることも欠かせません。体調を崩したり、気持ちが落ち込んだりすると、できることもできなくなってしまいますから。これまた当たり前のことではありますが、しっかり食べて睡眠を取り、よく笑って過ごすようにしています。

そして、いつも機嫌よくあろうと努力するようにしています。ピリピリした人や暗い人、機嫌の悪い人とは、誰だってあまり一緒にいたくないものですよね。不機嫌は周囲の人に良からぬ圧をかけてしまいますし、コミュニケーションロスを生み出します。とても生産性が悪いし、なにより自分が辛くなってしまいます。人間ですから腹が立つことやイライラすることもありますが、できるだけ身体やメンタルをコントロールして、いつも穏やかかつ前向きに、上機嫌であることを目指しています。

若者へのメッセージ

とにかく、本をたくさん読んでほしい!

立命館アジア太平洋大学の学長である出口治明先生が、人は「旅」「人」「本」でしか成長できない、とおっしゃっていて、私はその言葉に強い共感を覚えました。本を読むことは1人でもできるし、誰でもすぐに実践することができる、もっとも手軽で確実なインプット方法です。インターネットでもインプットはできますが、ネットの情報は玉石混交で、率直に言って、質の低い情報も多いと感じます。一方の本は、「印刷してしまうと後戻りできない」という緊張感のもと、プロによって十分に精査しててつくられていることが多いもの。良質かつ有用な情報に効率よく出会うことができるんですよね。

何を読んだらいいのかわからないという人は、まずは誰かからすすめられた本を読んでみてください。人から教えてもらった本を読むことで、自分では選ばないような本に出会うことができ、世界がぐっと広がるはず。そのうちに、自分に合う作品・合わない作品も見えてくるようになると思います。ぜひ、感性が豊かな若いうちにたくさん本を読んで、さまざまな価値観があることを知ったり、何かを考えるきっかけをつかむようにしてくださいね!