株式会社シー・トゥ・ディ代表取締役

畔上 靖

Yasushi Azegami

届ける

畔上 靖

略歴

デロイト・コンサルティングの後、NRI野村総合研究所にて金融ITサービス事業化を推進した後、ICMG社ディレクターとして大手企業の新規事業開発等を支援。
その後、フライシュマン・ヒラード日本法人バイス・プレジデントを経て、三菱UFJリサーチ&コンサルティングにて取引先の成長支援と併せてMUFGのイノベーションを推進。
2016年に自ら事業開発を行うスタートアップとして(株)シー・トゥ・ディを創設。事業開発コンサルタントとしての経験を活かし、企業のイノベーション支援を手がける。
慶応義塾大学経済学部卒。
「CIO ハンドブック」 2005(共著)
「TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)」サポート会員

現在の仕事についた経緯

奔放で規範に縛られない性格もあって、学生時代には「自分にできることは何も無い」気がして悩んでいました。
ただ、自分の本質を意識するものの見方や、目的志向を特徴と思うことにして、むしろそれは世の中に活かすために『神様が届けてくれたもの』と前向きに捉えるしかないと考え、「コンサルタントしか自分に何とかやれることはない」と、苦し紛れに職業を決めています。ただ、自分自身の特徴を何度も振り返って仕事は決めることは、今にして思えば正しいプロセスだったと思っています。
社会人になってからは、こんな自分でも生き残れるよう、スキルと経験を積むことに注力してきました。慣れて同じことを繰り返し、楽をするようになったら、転職も含めて新しいことに取り組んできています。

仕事へのこだわり

自分なりに吐くまで考え抜いて問題にあたる、それが仕事の醍醐味だと思っており、そんな仕事ほどワクワクに溢れることはないと思います。ただし、心の底から本気を出せばこんなに楽しいことはないのに、一方で、我慢したり、顔色を伺っていたりすると、実につまらない時もあります。なので、子供が遊ぶような全力を出すことが仕事を楽しむコツだと思います。
経営コンサルタントの面白さの一つは、世の中が如何に「会社」によって支えられているかを知れることで「会社」という存在から、素晴らしい価値を『届けて』もらっていることに、自然と感謝の気持ちが溢れてきます。
どんな製品も、社員が徹夜し怒られ悔しい思いをしながら、必死で店頭に並べた汗と涙の結晶です。そんな設計者が友人や家族だと思ってみて下さい。私たちはこれを楽しく使わせてもらっています。
一人の社会人、つまり社会というチームメンバーの一人として、この『届けて』もらっている価値を当たり前とは思わず、3倍返しする気持ちで、トントンに持っていきたいと思っています。
世に自分の価値を『届ける』ことの追求することが、自分の「仕事へのこだわり」です。
例えば、命を懸けて通してくれた電気を使うことで、私たちはスマホでゲームを楽しめています。その感謝に対して、僅かでも返していけたらと思っています。

若者へのメッセージ

自分がしてもらうことを当たり前だと思わずに、自分から価値を出そうともがくことが大事です。簡単ではないですが、「僅かでも返そう、返せるようになろう」と思う気持ちが大事と思います。
仕事は面白くないと思います。

イエローハット創業の鍵山 秀三郎さんの言葉です。「一つ目の幸せは、してもらう幸せです。二つ目の幸せは、自分でできるようになった幸せです。三つ目の幸せは、人にしてあげる幸せです。」

会社は灰色の男が中で働く灰色の箱で、「お金のために我慢する場所」と思う人がいます。
ですが、「カンパニー」の語源は、ラテン語のcompanis、これは「共にパンを分け合う仲間」という意味です。一つの目的のために集う「ONEPIECE」を、思いっきり楽しんで欲しいです。
皆さんが、失敗を恐れず伸び伸びとチャレンジして、「会社」という楽しい場所を遊び尽くしてほしいなと勝手ながら期待しています。今日という日は残りの人生の最初の一日です。顔色を伺って我慢しているのは勿体ないです。
若い今のうちにやらかして下さい(笑)。