専門分野 生化学、分子生物学。バイオテクノロジー産業における 30 数年の実 務経験を持つ。日本、欧米のアカデミア、産業界に幅広い人脈を持つ。2014 年 より現職で再生医療の事業化を目指す。

【学歴】
1976 年 九州大学 理学部 生物学科 卒業
1977 年 アメリカ合衆国 ダートマス医科大学留学（生化学）
1979 年 九州大学 理学研究科 生物学科 修士課程修了
1986 年 ドイツ ハイデルベルグ大学 博士課程修了
2010 年 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学科 博士前期課程修了（MOT）

【職務経歴】
1984 年 4 月 ヘキストジャパン株式会社
1991 年 4 月 ファルマシアバイオテク株式会社
1998 年 7 月 ビアコア株式会社
2008 年 7 月 株式会社バイオビジネスブリッジ設立 代表取締役社長
2009 年 2 月 スウェーデン大使館 投資部 主席投資官
2014 年 3 月 株式会社セルシード 取締役副社長
2014 年 6 月 株式会社セルシード 代表取締役社長

【役職等】
1. 一般社団法人再生医療イノベーションフォーラム（FIRM）理事
2．文部科学省 科学技術・学術審議会 総合政策特別委員会 主査代理
3．International Society for Stem Cell Research/ISSCR）Industry Committee Member 国際幹細胞研究学会 産業委員会委員
4．国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 外部評価会議委員

【所属団体等】
1．一般社団法人日本再生医療学会
2．International Society for Stem Cell Research （ISSCR）
3．一般社団法人ディレクトフォース
4．公益社団法人日本工学アカデミー

スウェーデン大使館勤務時代に、東京女子医科大学の岡野教授とスウェーデンのカロリンスカ研究所が再生医療の共同研究を始めるのを支援したのがきっかけです。
いずれは日本の優れた技術・製品を世界に発信したいと考えていましたので、「細胞シート工学」という画期的な技術を世界に展開する機会を得たと考えてお受けしました。

これまで、サイエンスとビジネス、日本と海外、大企業とベンチャー企業、異なる学問分野など常に異分野を繋ぐ仕事をしてきました。異分野を繋ぐ「通訳」を果たすことによりイノベーションを起こす支援ができればと考えています。
バイオテクノロジー産業は、研究者の経験、直感に基づく暗黙知の要素が強く、さらに様々な異なるサイエンスの知識を複合的に組み合わせる必要があり、サイエンスとビジネスの間に立ち塞がる壁は他の産業よりも大きいと感じています。
バイオベンチャーを成功させるにはサイエンスとビジネスという異なるドメインの「言語」と「知識」を理解する「2つのレセプター」を持つ人材が懸け橋となることが不可欠であると考えています。
今後はこうした異分野を繋ぐ人材が益々求められます。こうした人材の育成にむけた産学官の連携がますます重要となっており、セルシードが一日も早く再生医療製品の承認を得て実績を示すことがベンチャー育成の動きを促進するためにも重要であると責任を痛感しています。