EMIELD株式会社 代表取締役

森 優希

Yuki Mori

昨日の自分を超える

森 優希

略歴

龍谷大学 政策学部卒業。大学ではMDGs・ソーシャルビジネスについて研究。アフリカのタンザニアのストリートに住む子供の自立支援団体を立ち上げ、代表を務める。
新卒で東証一部上場経営コンサルティングファームに入社。社会課題解決を軸にした事業開発・ダイバーシティ&インクルージョンを実現する組織戦略を専門とする。
SDGsビジネスモデルチームを立ち上げ、リーダーを務める。
2021年、EMIELD株式会社を設立、企業のSDGs推進コンサルティング、パートナーシップを通じて社会課題解決のインパクトを追求している。

現在の仕事についた経緯

「社会課題を解決していきたい」

そのように強く感じたのは、小学校6年生のとき、テレビで見たアフリカの貧困層の子供たちの映像がきっかけです。今、与えられている環境がどれほど恵まれていたのかを知りました。それと同時に、「困っている人の役に立てるようになりたい。…私の夢は、世界中のみんなを笑顔にすること」と卒業文集に書きました。

有言実行するべく、学生時代は新潟中越地震の復興支援、献血の推進支援など様々なボランティアに取り組みました。大学に入ると念願のアフリカ タンザニアへ行き、貧困問題解決に向けて力を入れて取り組んできました。
それらの活動から感じたことは、社会課題を解決するためには、「一過性のものではなく、持続可能な活動であること」や「社会的なインパクトの追求」が必要なことです。

そこで、私は、「未だ世の中で解決されていない課題に対して、解決できる持続可能な仕組みをつくりたい」と想い、起業を決意しました。

現在は、EMIELD (エミールド)株式会社で、SDGs経営に取り組む企業のパートナーとなり、コンサルティングサポートをしています。
企業の経営課題を解決しながら、「SDGsの達成に貢献できる新規事業構築・マーケティング戦略の構築」、「幹部・社員へのSDGsの理解を促進する教育」「学生向けのSDGs教育」等、顧客最適なソーシャルパートナー(専門NPOなど)と共に支援しています。

これまでの人生においても、「今の私にできる社会課題解決」と向き合ってきました。これからは事業開発を通じて、これまで感じた社会課題を1つずつ解決し、笑顔溢れる社会を創ります。

仕事へのこだわり

「相手を徹底的に想いやること」

これは、2つの考えに区分されます。
1つ目は、会社を想いやることです。
例えば、私がお客様の会社の社長であれば、会社を成長させるためにどういう判断をするか、念頭に置いた上で話します。「本気でお客様の会社を成長に導きたい」と思っているからこそ、出てくる言葉は相手の心に伝わります。

2つ目は、個人を想いやることです。
私は、表面的に見える言動で人や状況を判断しません。「何を求めてその発言をしているのか」、「何を大切にしているから、そのように動くのか」など相手の本質と向き合いながら、話すようにしています。

私にとっての想いやりとは、「相手の立場にわが身を置き、自分事として捉える」ことです。相手のことを真剣に想うからこそ、違うことは違うとはっきり伝えます。これからも、現在の最適解(最適な判断・解答)以上に、将来を見据えた上で相手にとっての最適解を考え続けます。

若者へのメッセージ

「あなたの可能性に蓋をしてはいけない」

人生は思っているほど、長くはありません。仮に80歳まで生きても、29,200日。

私が大学1年生のとき、お父さんが癌になったことが分かりました。
大学を卒業するまでは生きているだろうと思っていました。
ですが、宣告から2年も経たず、亡くなりました。

その時に思いました。よく考えてみたら、私たちにとっても明日がくる保証など、どこにもありません。災害が起こるかもしれない。交通事故が起こるかもしれない。病気になるかもしれない。

そう考えると、物事の選択を遅らせると後悔する可能性があるのです。
明日がくることは当たり前ではないのです。一度、「自分の人生において、何を大切にしたいのか」を俯瞰(ふかん)して考えてみて下さい。そうすると、「本当はやってみたいこと」が出てくるはずです。そこで大切なのは、やりたいことにバイアス(制限)をかけることなく、自由に発想をすることです。「自分にできるかどうか」などの不安を解決することはその後で良いのです。そうしないと皆さんの可能性ある人生を制限してしまうことになります。

1週間に、10分間だけ考えてみてください。
皆さんの人生にとって“大切にしたいこと”は何ですか。