東京ブランシェクリニック ディレクター

酒井雅彦

Masahiko Sakai

雲の上はいつも晴れ

酒井雅彦

略歴

順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床検査科にて研修修了後、国家試験合格。
沼津市立病院にて生化学・血液・救急検査室に6年勤務。
2001年、英国留学のため渡英。イギリスでは15年に渡り、日系医療機関(プライベートGP)に勤務。同医療機関でゼネラルマネージャーを経験し、2016年に帰国。
帰国後は、新たに美容医療分野に挑戦する。銀座、麻布にてクリニックの運営をする傍ら、自らも医療・美容カウンセラーとして患者様の健康と美容、そして心へと総合的にアプローチするカウンセリングを心がける。
現在は、東京ブランシェクリニックディレクター。

現在の仕事についた経緯

初めて会う方からよく「美容医療界のベテランですか?」と言われますが、実はそんなことはなくこの業界に入ってまだ4年目です。
帰国後、あるご縁で医業をやりたいという起業家の方と出会い、さらに10年来の親友である美容皮膚科医と一緒に仕事をしたいというタイミングがちょうど重なり、美容医療業界に足を踏み入れました。
新しい試みではありましたが、イギリスでも長年プライベートGP(自費診療の総合診療クリニック)に勤務していたため求められる医療サービス、接遇などについてはその時の経験がかなり活かされました。専門知識については、まずはネットで三大巨頭の大手美容クリニックのHPを丸暗記し治療メニューやその原理などを学びました。その後は、メーカーさん主催のセミナーやトレーニングへの参加、学会などで徐々に知識を増やしていきました。今になって良かったと思う事は、自分はこの『美容と科学が融合した美容医療』の世界の話しが案外好きだったという点です。興味が持てる分野だったからこそ、飽き性の自分でもここまでやってこれたのだと思いますし、これからもご来院くださる患者様お一人おひとりに最適な診療・治療をお届けできればと思っています。

仕事へのこだわり

医療に従事する者として大事なことは「対話」と「技術(知識)」だと思っています。人間相手の仕事ですから「対話」の質が患者様との信頼関係に繋がります。そして正しい「技術(知識)」を提供できるよう準備と修練が常に大切だと思います。

イギリスには「ゆりかごから墓場まで」という有名な社会福祉政策スローガンがあります。医療費は原則無料で、住所を持たない人でもそれは変わりません。財政の問題もありますから、日本も同じようにとはいかないでしょうが、国籍・性別・年齢・マイノリティなど関係なく、分け隔てのない社会福祉サービスが受け入れられる世の中になって欲しいと願っていますし、そういったことに心がけ業務を行うよう努めています。少し大きな話しになってしまいましたが、身近なところで皮膚科の友人から「爪切りで来た患者さんも大切に」と言われたことがあります。まさにその精神だと思いました。
どんな患者さんであれ、選んできてくださった方のために誠心誠意尽くす、そんな気持ちをいつまでも忘れずにいようと思います。

若者へのメッセージ

ことわざで「若い時の苦労はかってでもせよ」という言葉があります。
ただ、誰でも苦労はあまりしたくないですよね。できれば、あまり苦労せずに良い人生を手に入れたいものです。それにはどうしたらよいでしょうか?
''ワクワク''することだけ一生懸命やるようにしてみてください。それが結局良い仕事や思わぬチャンスに繋がったり、かけがえのない出会いに繋がったりします。人生''ワクワク''が多いほど出世するといっても過言ではありません。(笑)
医療従事者しか経験のなかった私が経営の道へ移行することになったのも、ほんの些細な興味ときっかけからでした。当時ロンドンの医療機関でラボに勤務していた時代、そこの施設の経理チーフが急に辞めてしまい、人手が足りなくなってしまうという事態が起こりました。その時、施設の社長自ら経理ソフトにデータ入力をしており、その場面に自分が遭遇し、「数字の入力くらいなら自分にもできるかな?」そして何より「ちょっと怖いけど、この憧れの社長と会社の役に立ちたい」という気持ちから、その入力作業をかって出ました。データ入力作業をしていると当然お金の流れ(=経営状況)が何となくわかってきます。それに興味を持った私は社長に経営の勉強をしたいと思い切って申し出て、ラボと経理の仕事を兼任するようになりました。今、思えば経営の道へのスタート地点だったような気がします。
人生何が転じるか分かりませんが、''ワクワク''することに果敢に挑戦することはあなたの人生にとってきっと大きなプラスとなるでしょう。楽しい事、たくさん経験してください!