FPサテライト株式会社 代表取締役

町田 萌

Moe Machita

喉元過ぎれば熱さを忘れる

町田 萌

現在の仕事についた経緯

ファイナンシャルプランナー(以下、FP)という仕事を知ったのは高校3年生の時です。それまでは全国大会にも出場するような吹奏楽部に所属し、部活動一色の生活を送っていました。しかし、厳しい環境の中で精神的に落ちてしまうこともあり、音楽で人生を進んでいくという夢を諦めることにしました。
高校は商業科だったのですが、商業系の勉強は肌に合っていました。簿記の知識を将来に活かせないかと考えていたところ、FPという職業を知って目指してみようと思いました。FPはお金に関して広い知識を持ってお客様の相談に乗る仕事だということを知り、魅力を感じました。
大学は商学部に進学したのですが、新卒でFPという職種で入社するとなると銀行や証券会社が主になってきます。そうなると持っている知識の一部しか活かせないと思い、広い分野でコンサルをやりたいと独立を考えたのがちょうど20歳の頃でした。個人事業主としてやる道もありましたが、業界自体がまだまだ発展していない現状を見ると、まずはFPになりたいと思った人が働ける環境が必要だというところで会社を立ち上げて現在に至ります。

仕事へのこだわりと目標

弊社は金融商品の販売を一切行いません。ユーザー様にとって一番有益な情報を提供するという部分は利益度外視で貫いている部分でもあります。FPは独立している人も含め、保険などの商品ありきでの提案になってしまいます。相談以外にも執筆やセミナー講師ということも専門家としてやっているのですが、そちらもクライアントさんからあわせて商品の販売への誘導を行うように依頼されてもお断りさせていただいております。あくまでも中立な立場でお話をさせていただき、消費者の方が一番有益となる仕事を受けさせていただくということを創業当初から徹底しております。

なかなかビジネスとして急展開するのは難しい形態ではあるのですが、正しいことを伝えるということはこれからも続けていきたいです。そのためには、まずは知ってもらわないことにはお客様に情報をお伝えすることができません。いかに消費者の方などに情報を知ってもらうかというところで様々な角度から事業展開していき、拡大していきたいと思っております。商品を販売していないFP事務所が広く事業展開しているところはまだ無いに等しいため、業界を牽引していく企業を目指してやっていくということを目標に立てております。

若者へのメッセージ

これから経験していくことがたくさんあると思うのですが、経験値が足りないと自分が見えている世界以外のことが分かりません。その世界ですごく辛いことや苦しいことがあった時に、先の展望を見据えられないのです。
大学生で就活が上手くいかなくて思い悩んでしまう方もいると思うのですが、それは就職以外の道を知らないからそうなってしまうのだと思います。学生さんには「就職できなくても起業などの道があるし、生活ができれば必ずしも正社員になる必要はないし、人生が詰むわけではない」とよく言っています。
選択肢が多すぎて悩んでしまう社会情勢ではあるのですが、まず知らないことには何も始まらないですし、知った上で自分で選択できることができれば気持ち的な逃げ道もできます。是非、様々な選択肢を知って自分で選択することを心がけて欲しいなと思います。