株式会社ATホールディングス 代表取締役CEO

堀切勇真

Yushin Horikiri

義を見てせざるは勇無きなり

堀切勇真

現在の仕事についた経緯

アドバンティク・レヒュースは廃棄物の収集・運搬をする会社です。私は大学を卒業後、5年間銀行で働いたのちに父の会社を継ぐため実家に戻りました。
M&Aのお話が来たこともあり、その受け皿として9年前に「ATホールディングス」というホールディングカンパニーを作りました。ご縁があった4社をあわせた事業会社5社をホールディングスという形で運営しています。5社すべてが産業廃棄物関連の会社です。
収集運搬から中間処理・最終処分など、すべてのメニューをグループで一貫して対応しています。

仕事へのこだわりと目標

「働く社員とその家族が幸せで豊かであること」をミッションとしています。念頭に置いているのは常に社員とそのご家族のこと。「売り上げ規模を拡大したい」「利益を増やしたい」ということよりも、いかに社員とそのご家族が幸せであるかを考え、報酬や福利厚生、働く環境などを第一にしています。
もちろんそれだけでは経営がうまくいかなくなることもありますよね。ですからその目標を達成するための事業基盤を作ることと、人材育成・チームとしての機能を作ることの両面を考えて事業運営しています。
私は創業者や社長が亡くなられて、立ち行かなくなる組織をたくさん見てきました。そのため、私や役職者がいついなくなっても、ひとりひとりが自立できる組織作りをしているんです。もちろんグループ内で自立してくれることが嬉しいですが、どの会社に行っても通用するような人間性と仕事力を身に付けてほしいのです。

また、私は1,000人のヒーローを作りたいと思っています。
それぞれ個性や才能が違うヒーローとして、会社の中で輝けるようになってほしいということです。現在はグループで300人。私は1,000人の仲間がいたら楽しいな、と思うので、M&Aの戦略や採用活動を行って、たくさんの輝く社員を作りたいですね。
離職率や年間所得を見ると他の会社とは桁違いで、社員にとってもいい会社だという自負があります。
少なくとも働いてくれている社員とそのご家族を幸せに、豊かにするために少しずつこの輪を広げて行けている実感はあります。ひとりでも多くの人が輝き、幸せである場所を作りたい…ただそれだけです。
事業拡大や売り上げ規模を増やしたいという思いはなく、経営上の目標は「1,000人」。価値観を共にする仲間を増やし、1,000人の仲間が集えば、自然と400億くらいの売り上げ規模になると思いますので、まずは人を大切にして、一歩一歩進めればいいですね。

若者へのメッセージ

私はやっていたことを途中で投げ出すなど、恥ずかしい学生時代を過ごしたことがたくさんあります。しかし社会人になり、いろいろなご縁で社会人として鍛えられたことが、今の自分のベースとなっています。
そんな私がひとつだけ自信を持って言えるのが、人に対して不義理をしてこなかったこと。人を踏み台にして、やってきたことはひとつもありません。
仲間や上司、お客様との関係を誠実に築いたことが、今につながる大事な財産になっているんです。これからいろいろなことを目標に掲げると思います。それを実現するためには、まず人として本当に大事にすべきことを忘れないでほしいと強く願っています。
現代はインターネットに触れ、国際化・多様化する中で、私たちの若い時代よりも可能性がある世の中になっていると思います。ぜひ自分の個性を保ったまま、人とのご縁を大事に、不義理をせず、目標を達成してほしいです。