SOMPOヘルスサポート株式会社 代表取締役社長

平塚 徹

Toru Hiratsuka

明日は明日の風が吹く

平塚 徹

略歴

1991年 4月 安田火災海上保険㈱ 入社
2016年 4月 SOMPOリスケアマネジメント㈱ 代表取締役副社長執行役員ヘルスケア事業本部長
2018年 4月 SOMPOリスケアマネジメント㈱ 代表取締役副社長執行役員ヘルスケア事業本部
      SOMPOホールディングス㈱ 経営企画部特命部長
      ヘルスケア・コミッティー㈱ 代表取締役社長
2018年10月 SOMPOヘルスサポート㈱ 取締役執行役員プリベンション事業本部長
2019年 4月 SOMPOヘルスサポート㈱ 取締役執行役員
2019年 6月 SOMPOヘルスサポート㈱ 取締役執行役員
      ウェルネス・コミュニケーションズ㈱ 代表取締役副社長
2021年 4月 SOMPOヘルスサポート㈱ 代表取締役社長 社長執行役員(現職)
その他、SOMPOグループ内の経営企画・人事・経理・営業部門を経験

現在の仕事についた経緯

現在、人を心身ともに健康にする、所謂ヘルスケアを仕事にしています。
この仕事に就いた契機は、正直に言えば、人事異動(損害保険会社からの出向)です。にもかかわらず、この仕事に就いて直ぐに、その魅力に取りつかれました。
医療費削減、健康寿命延伸といった国の社会的課題に向き合う意義、人や企業を健康にする、幸福にするという使命、一方で、美味しいものを一杯食べたい、辛い運動はできればしたくない、という人間の本能・煩悩に対峙し、その改善を促す難しさ・奥深さ。
現在の仕事に就いて5年が経ちますが、こんなに魅力的で楽しい仕事に巡り合えて幸運だったと感じています。
それもあり、この3月に在籍していた損害保険会社を退職し、この仕事を一生の仕事にすると決めました。

仕事へのこだわり

新人時代から数年間は経理部門で仕事をしていました。
経理部門は仕事量も多く、職場環境もあまり良くなかったので、仕事が楽しいと思ったことはありませんでした。むしろ、会社を辞めたいと思うことが多かったくらいです。
この環境を変えたい、新しいことをしたいと希望した次の営業部門は、仕事の成果が売上という形で表れるため、やりがいを感じることができ楽しく仕事ができました。
この時期、仕事のこだわり・STYLEと言えるようなものはありません。敢えて言えば、「とにかく目の前の仕事に集中した」ことくらいです。目の前のこと以外に目を向ける余裕もなかったというのが実際です。
次の人事部門あたりから、STYLEとまではいきませんが、仕事に対するこだわりのようなものが芽生えてきました。この時代以降、「仕事を着地させる」ことを意識して仕事をしています。
①企画を検討・立案し、②会社に実行の是非を問う、③案を実行・仕組みを作る。
③まで完了すれば正しく「着地」ですが、②において却下される、③において仕組みが定着しない、などの失敗も「着地」と考え、自分の仕事を「着地」させること、言い換えれば、成功・失敗を問わず自分の仕事をやり遂げることを目標に仕事をしています。
現在、仕事をするうえで大切にしていることをもう1つ挙げるとすれば、それは「信念」と「論理」です。
信念とは、自分の思い・こだわりを持ち仕事をすることです。ただし、その思い・こだわりは独り善がりの思い込みではなく、論理の積み上げによるものでなければなりません。論理があればこそ周囲(上司・同僚・部下)の理解も得られ、論理に裏打ちされた信念であるからこそ周囲と一緒に実行できる、と考え仕事をしています。

若者へのメッセージ

いろいろ伝えたいことはありますが、敢えて2つに絞ります。
1つは「目の前の仕事に集中する」こと、もう1つは「経験」についてです。
自分の将来について考え、今後のキャリアについてビジョンを持つことは大切なことです。
将来の目標を立て、その目標から逆算して今何をすべきか考え実行することは成功への道を切り開く近道ですし、必要なことだと思います。
ただ、この「将来から逆算した今」にあまりこだわり過ぎない方が良いと思います。将来のことは分からないのが事実ですし、今目の前にあることを乗り越えないとその先には行けないのも事実です。
将来のビジョンを持ちつつ、今を直視し、「目の前の仕事に集中する」ことも大切ではないかと思います。
もう1つは月並みですが、いろいろな「経験」をすることも大切です。私は5年前、25年間勤務した損害保険会社から、業種・業界・規模も違う今のヘルスケア事業会社に移りました。その際、自分がいかに単色に染められていたかを痛感しました。日本の外に出る、業界の外に出る、会社の外に出る、部門の外に出る、ことにより得られる「経験」は必ず自分の財産になると思います。